「日本のアニメや漫画はどうして学園モノが多いの?」 – 日本人の反応

「日本のアニメや漫画って学園モノが多いよね。」「ファンタジー世界でまで学園モノをやる必要があるの?」中国のオタクが集まる掲示板でそんな話題が議論されていたというニュースが日本に届きました。

海外のオタクが議論している様子はネットニュースや翻訳ブログ経由で日本のオタクの知るところとなり話題のタネになりますが、今回はそんな話題となった海外の様子の中から特に大きな注目を集めたこのニュースを紹介しようと思います。

それではまず、掲示板に書き込まれたという中国のオタクの意見を幾つか紹介してみましょう。

「中国オタク的にファンタジー世界でまで学園モノをやる日本の作品は不思議」(サーチナ)より
  • 何て言うか、気が付いたら言わずにはいられなくなったんだが、なんで日本の作品はファンタジー世界まで行って学園モノをやるんだ!?アニメに漫画、ゲームにラノベと、異世界でも学校には行っちゃうし、軍事モノでさえもほぼ学校。なんでそういう傾向が出ているんだ?
  • 確かに、なんかいつの間にか学校系の組織に所属して制服着てるってこと多いよな。特色のある設定かと思いきや、最近の作品ではなんか普通にありふれた設定にも感じられる。
  • 日本の大人は忙しくて余裕が無いから、昔の学校時代を思い出して息抜きしたいんじゃないの?
  • あー、ウチの国のネット小説でなんでネトゲの中に入る話が多いの?とかいうと似たような理由もありそうだな。日本の作品にとって、使い勝手の良い設定ってことか。

情報元を見る

確かに近年の日本のアニメ・漫画は世界観を問わず学園モノがよく目立ちます。昔から学園モノ自体は一定のポジションを築いて存在していましたが、いつの間にかアニメ・漫画の主流といえる程のジャンルにまで成長していました。学園モノとは呼ばなくても何かしら学園要素を付加した作品も含めれば、その数は全体から見てもかなりの比率を占めているでしょう(多分)。

どうして学園モノがこれ程までに日本のアニメ・漫画界で大きな存在となったのか?

次はこのニュース記事へ投稿されたツイートの中から、日本人の考察を中心に幾つか目についたものを紹介させていただきます。

「中国オタク的にファンタジー世界でまで学園モノをやる日本の作品は不思議」(ニコニコニュース)より
  • そういや学園モノ多いな @no3ypr248
  • 面白い考察だな やっぱそういうところ珍しいのか @184RA
  • どこの国でもこういうこと考える奴らは居るのな @Grey_81
  • 目の付け所はいいと思う ただ学園物のが書きやすくて人気も出るってだけだと思うが @karasu_ku47
  • 一番読者にわかりやすいのと細かい設定から作らなくてもいいこととかいろいろ理由はある @ryou0829ma
  • 学校が多いのは、中学高校は舞台設定として間口が広いからと聞いたことがある。
    中高は一応誰でも想像しやすいからね。 @plum0407
  • 学校での生活はほぼ全ての人が体験してるだけに話の流れが理解しやすいからだろ。全部オリジナルの設定だとまずそれを理解しなくちゃいけないからな @HiyakaRei
  • 仲間を集めやすかったり、他イベント行事盛り沢山だし、ネタに困らないからじゃね @mark_sr500
  • 学園モノじゃないと制服見られないし、作る方も私服考えたりするのが大変だと思うんだよなぁ @Hobee773
  • 多分人間が一番多感でその人間の人生に1番影響を与える思春期の時期を舞台にしたほうが盛り上がるし共感しやすいから。 @_3279517627171
  • 視聴者から人気の取れる十代のヒロインと釣り合いを取ると、自然と主人公が学生になる。という身も蓋もない仮説を立ててみる。 @yaoyao3
  • 学生は自由に出来る時間が多いから色々行動できるから使いやすいんじゃないかな
    会社勤めが仕事無視して戦うなんて現実じゃ無理だし @sano00hiroyuki
  • まあ、客層と、その同年代の仲間を一か所にまとめて登場させやすいから……かね。
    あと、疑似閉鎖環境を用意できる @marurso07
  • 学校ってのはミニ社会構造を持ってて、ある種 外界から切り離されてる異空間ってのもあるんだろう @amiami512
  • 学園という内が一種のファンタジーなんだお @tsuru14
  • 社会人になってみると、学校という環境がどれだけファンタジーだったかということに気がつくw @TEA_KOU
  • 純度100%のファンタジーだとして、情報が必要になる。その情報を学ぶ場所として学校というのは便利。ついでに日常と非日常も演出できる。 @cellbiol
  • 日常?の中の非日常ってのがポイントなんじゃないかな。ある意味、純度100%のファンタジーより夢を見やすいというか。 @bel_tt
  • 「日本のオタクは学校生活が不幸だったから、ファンタジーで妄想するんだよ!」
     d≡(`;ω;´)≡bズビャーン @kurimatasumi

情報元を見る

どれも説得力がある意見です。製作者にとっては製作しやすく、視聴者にとっても見やすいし楽しみやすい学園モノが増えていくのは必然なのかもしれません。

しかし、学園モノの有効性については理解できても、それが広まったきっかけについてはまだ謎が残ります。商業面の成功のみならず後続の製作者のメンタルにも影響を与えるほどの転換期となるような作品があったのではないかと思うのですが。

私が学園モノを意識するきっかけになった作品は家庭用ゲームではありますが過去にPSで発売され現在でもシリーズが続いている人気作「女神異聞録ペルソナ」(1996)からでした。その後、シリーズ初の学園モノとなってでファンを驚かせたPSの超有名作「Final Fantasy 8」(1999)が世に出た前後には既に学園モノがその頭角を見せ始めてた気がします。

こちらの翻訳ブログ様(日本語)の記事とコメント欄ではゲームよりアニメに近いライトノベルの観点から詳細で興味深い考察がなされています。特にアニメにもなっている「ブギーポップは笑わない」(1998)から始まるブギーポップシリーズが後に与えた影響についての言及は個人的に新しい発見となりました。

学園モノへの変遷と歴史、思った以上に奥が深いかもしれません。

© 2017 チャンネル ジャパン. All rights reserved.

Return to Top ▲Return to Top ▲